モニクとフェルナンはお互い、自分のファッションセンスを余すことなくぶつけあい、爆発させました。
2人は成し遂げたという達成感により、ある意味感動にも似た気持ちで、勝敗なんかどうでも良くなるくらいの上機嫌です。
……が、巻き添えをくい、2人のおもちゃとなっていたマルトは、怒り心頭です。
「もう! お2人ともよい大人なんですから!」
と、マルトにたしなめられたモニクとフェルナンはお互いのはしゃぎぶりを反省するのでした。
(しかし2人とも、面白かったのでまたいつかやろうなどと考えていたのは秘密です。)
フェルナンは用事があるとのことで先に帰り、モニクはマルトを連れ出して、港へと繰り出すと、そこに息を切らしたセリアが現れたのです。
こうして、前回のお話の最後とつながり、セリアとマルトは教授の猫を探しに、ミンツへの船に乗り込みました。
余談ではありますが、セリア達を見送ったモニクのもとに、2人の訪問者が現れます。
これもまたマルトを捜してバロールへとやってきた、ユーグとナディーヌです。
2人はモニクからマルトがミンツへと向かったことを聞くと、深い溜め息をつくのでした。
この後もまだまだ続きますが、それはまた、別のお話……
モニクおねえさんは美人で頼れるおねえさん。
だれに対してもわけへだてなく接するし、さばさばとしたもの言いが気持ちの良い人です。
おおきな心でつつんでくれて、わたしもついつい甘えてしまいますけど、モニクおねえさんはそんなこと全然気にせず、わたしを助けてくれます。
自分に自信があって、そのことがファッションにも反映されています。
スタイルもよいですし、同性のわたしからみてもちょっとだけドキドキですよ。
わたしも将来はあんなスタイルに……えっと、まずはわたしも自分に自信をもつことですね。
普段はとてもしっかりとした人なのですけど、とにかく面白そうなこととお酒には目がなくて、
夢中になると周りが見えなくなっちゃって暴走気味になるところがあるです。
本人曰く、「これも大人のたしなみさ!」ってことらしいですけど……。
とにかく、今日はわたし、とても恥ずかしかったです。
皆さん、お付き合いいただき、ありがとうございました。
マルト・ブロア | |
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